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ワイン総合研究所   渡辺  正澄
 (6)ブルガリアのワイン産地
    ブルガリアのワイン産地は5つの地域に分けられる

 バルカン半島にあるブルガリアは、北緯41〜43度にあり、北はドナウ河の南岸の流域に沿ってル−マニアに接し、南はギリシャ、トルコ、ユ−ゴスラビア、マケドニア、東は黒海に面している。 ブルガリアの気候は、北部の大陸性と南部の地中海性気候に分けられる。 バルカン山脈以南やその他の山地は、黒海よりも、エ−ゲ海やアドリア海の影響が大きく、同緯度にあるイタリア中部やフランス南部よりも涼しく、ぶどう栽培には適した国である。ぶどうは、ブルガリア全域で栽培されている。その栽培地域は、5つの地域に分類されている。

www.bulgarianvillarenters.com/...bulgaria/wine-bulgar(詳細な地図は本報(1)ブルガリアワインを参照)

   ドナウ河流沿い平原地域(Danubian Plain北部ブルガリア)

 ぶどう栽培(ワイン醸造)は、北部のドナウ河の南岸域や流域の平野の中央部と西部に広がっている。北部のこの地域の気候は大陸性で、ドナウ河平原の夏は、かなり暑いが、晴れた快適な日が多く、7月は平均で21〜24℃である。 冬の寒さは厳しく氷点下−18℃まで下がり、ぶどうの樹が凍りそうな日もある。 ぶどう品種は、在来品種で白の甘口のマスカット・オットネル 、赤のガムザやパミド、また、フランス系品種のカベルネ?ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、ソ−ヴィニヨン・ブラン、 アリゴテや、その他にも外来系のリ−スリングながある。また、シャンパンと同じ製法(瓶内二次発酵)によるスパークリングワインが製造されている。

    ストゥルマ・ヴァレ−地域(Struma Valley) 南西部

 ブルガリアの南西部分にあるスゥルマ川のヴァレ−のこの地域は小さいが、気候は非常に地中海の影響を受けている。 地元の固有品種のShiroka Melnishka Loza(Melnik)からは、フルボディの風味と赤のルビー色が好評で、熟成すると異国的な風味のワインになる。 また、カベルネ?ソーヴィニヨンやメルローは、ストゥルマ川に沿って栽培されている。

    バラ・ヴァレ−地域

 バルカン山脈中部の南斜面になるバラ・ヴァレ−地域は、東部と西部の地区に分けられる。 栽培されている主な品種は、ミスケト、リースリング、ルカチテリ、カベルネ・ソ−ヴィニヨン、メルロ−などがある。この地域の白ワインは辛口とやや甘口、赤は辛口である。また、ブルガリア固有の赤ぶどうのレッド・ミスケトから得られるワインの色調は、むぎわら・黄色で、心地よいミスケト香がある。酸味が少なめなので、他の白品種とブレンドされる。Sungurlare Valley)産のミスケトは有名である。 

    トラキア平野地域( Trakia Plain) 南部

 バルカン山脈はロシアの平原から吹く冷たい風を防ぎ、この山脈の南にあるマリツァ川・ヴァレ−は、地中海性の穏やかな気候である。雨の多い冬は暖かく、夏は乾燥している。ブルガリア南部のトラキア地域のブドウの生育期には適量な降水量がある。7月の平均気温は、23〜24℃で、年間降水量は約650 mLである。この地域は、サーカル山脈の山麓やトラキア低地が含まれている。ここには、高品質のブルガリア固有の赤のマブルッドや、フランス系のメルロー、カベルネ?ソーヴィニヨンなどのワインを生産している。マブルッドは、フランスのシラ−のようなスパイシイで赤い果実ブラック・ベリ−のような優雅な香りと風味がある。また、マスカットやパミドなども栽培されている。

    黒海沿岸地域 (Black Sea coast) 東部

 東部ブルガリア地域は三つの地区を含む。この秋の気候は温暖でな半辛口白ワインを造るためのぶどうの糖分を豊かにさせる。 広く栽培されている品種はマスカット・オットネル、ディミアト、シャルドネ、ユニ?ブラン、トラミネナ−、それに素晴らしい香りのするソーヴィニョン・?ブランがある。白は、一般に新鮮でフルーティーな心地よい香りと豊かな風味がある。 また素晴らしい辛口とやや甘口の白ワインもある。 en.wikipedia.org/wiki/Bulgaria_wine


<渡辺 正澄 プロフィール>

農学博士(京大)、ワイン総合研究所 代表取締役社長、ワインマスター研究会 代表。
山梨大学工学部応用化学科卒。ドイツ・スペイン国際学会等でワインと料理の相性や醸造学などの学術研究を発表。著名な日本のエノロジストの一人として評価される。
国際ワイン醸造経営協会日本理事、社団法人 日本ソムリエ協会名誉ソムリエ。
1978年、日本醸造協会技術賞 受賞。著書に「ワインと料理の相性ピタ・ピタ講座」 「ワインの常識がガラリと変わる本」「ヨーロッパワイン美食道中」などがある。


 
(1)ブルガリアワインの大要 (2)ブルガリアワインの歴史 | (3)ワインと料理の相性関係―I (4)ワインと料理の相性関係―II (5)ワインと料理の相性関係III(7)ブルガリアのぶどう品種 |(8)ワインと健康(9) 調味料によるマスキング(被覆)効果―I(10) 調味料によるマスキング(被覆)効果―II